別段旅が好きなわけじゃないひとの旅行記

好きなわけではないんだけど誘われると行ってしまう

キプロス旅行

9月28日から10/2にかけてキプロスに行きました。名前は知っているけど馴染みがない国、場所はどこ?、と話す人全員に聞かれる知名度。現地に住んでいる友人夫婦の計らいもあり、充実した四日間でした。

海外旅行に慣れていてヨーロッパはもう飽きたという人は行ってみると欧州人の昔のバカンス地帯に触れられて楽しいかも。

以下メモ。

9/28(木)移動日。成田からラルナカへ。

 

成田空港からラルナカ空港へ移動。12時に成田発、10時間のフライト後、モスクワ空港16時着。4時間のトランジット後、20時モスクワ発、4時間後、23:50にラルナカ空港へ到着。フライトは両方アエロフロートチケットを取ってしまってから航空会社の悪名を知人から聞かされ内心ハラハラしていたが、機内食は普通、フライトアテンダントの対応も普通、席の広さも普通、フライトに遅れなしで、別段何も不満は覚えなかった。

出発してその日中にキプロスへ着くので、トランジットありとはいえ意外とキプロスは近いなという印象だった。飛行機の中でご飯を食べる以外は寝ていた影響が大きいかもしれないけれど。

計14時間のフライトよりも途中の4時間のトランジットの方が長く感じた。というのもモスクワ空港WiFiが、SMSでパスワードを受け取って入力しなければならない形式で、私の携帯ではSMSを受け取ることがどうしてもできず虚空を見つめて過ごすしかなかったからだ。手持ちの本は全て読んでしまっていて、本をもうちょっと持っておけばよかったと反省した。

長時間フライト用の高性能ぽい最近の飛行機ではUSBで充電ができるものがあるので、携帯の充電器(USB type)を機内持ち込みのカバンに入れておくと、到着した先で携帯の電池の心配をせずに済むかもしれない。

ラルナカ空港での入国審査は時間がかかった。深夜だからなのかいつもなのかEUの人じゃないレーンは、2、3レーンしか開いていない上に並んでいると思いきや、列の途中に横入りしてくる人々がいるのでお行儀よく並んでいたらものすごく時間がかかった。

友人が車を出してくれ迎えに来てくれていたので、入国審査さえ越えてしまえば楽だった。家に泊めてもらい就寝。

言語はギリシャ語と、北ではトルコ語道端の甲板がキリル文字で全く読めないのでレンタカーを借りるにしても看板を調べてから行かないといきなり空港から運転するのは怖いかもなと思った。

少なくともニコシアの街中では英語が通じる。

服装は薄手の半袖シャツとぺらっぺらの夏用スカート、スニーカーに短い靴下。夜は少し肌寒かったが昼間は暑いくらい。9月上旬までは気温が40度越えで溶けるような暑さだったらしいので9月下旬から10月はいい季節らしい。それから3月は花が咲いて暖かい陽気なのでそこも旅行に来るなら良い季節らしい。雨は冬以外あまり降らない、実際滞在中は一度雨が降ったが南国チックなざーっと1時間ほど降ってパッとやむスコールのような雨だった。

 

9/29(金)博物館?と南北キプロスの境目にある市場へ行く

起床して朝ご飯を食べて観光スタート。

最初に友人の通っている大学を少し見せてもらった。購買で売られていたオレンジジュースが濃厚で美味しかった。

市内の博物館へ行った(美術館かもしれない)。入場料は忘れてしまったが大人一人2ユーロくらいだったと思う。受付の女性が、英語を話すガイドが中で解説をしている最中だと教えてくれた。最初は参加するつもりはなかったが、展示物に解説の札が一切なかったので途中で仲間に入れてもらったガイドさんの説明はおそらく英語が母国語ではないのもあってゆっくりで分かりやすく興味を引き出すように話してくれたのでとても聞きやすかった。それぞれの展示品でどこに注目すべきか、どの点に価値があるのかを聞かせてくれ、解説がなければそんなことには思い至らず素通りしてしまっただろうなぁと思いながら聞いていた。アフロディーナの女神像がたくさんあったことと、弥生土器っぽい薄めの壺に描かれている絵がフリーハンドで描いたような絵が多かったのが印象的だった。縄文土器にしても昔教科書で見たようなのは模様は几帳面にきっちり描かれているような印象があったんだけれども。それからライオンの像などの表情が、沖縄のシーサーみたいに少しひょうきんな表情を浮かべた像が印象深かった。暖かいところだとこういう顔の像を作りたくなるんだろうか?

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そのあと北キプロスの検問近くの市場に行った。徒歩でも簡単なパスポートチェックを受けて検問を抜けることができる。チェックをするひとが几帳面かそうでないか急いでいるかそうでないかで列の進みが随分違うようだった。

北キプロス側の店が並んでいる場所の一角に、占領されたときに内装が変えられ現在はモスクとして使われている元教会があった。おそらく教会として使われていた時は、床は板張りで教壇と椅子が並べられていて、壁にはもしかしたらキリストの絵が描かれ、ステンドグラスなどで飾られていたかもしれない教会が、現在は教壇も椅子もなくだだっ広い空間にされ、床に赤い絨毯が敷きつめられ壁は白く塗り潰されていた。この教会に何の思い入れもないとはいえ、ここで敬遠に祈りを捧げていた人たちがある日突然追い出されてここを失った哀愁と怒りを少し感じてしんみり。

検問を越えた先の市場は、南側と少し毛色が違い、南側がヨーロピアンで豊かな雰囲気に対し、よりエキゾチックかつちょっと失礼だけど貧乏な雰囲気だった。実際売っている品物が日焼けしてもそのまま売られているものが多かった。北キプロス自治権を認めている国がトルコしかいなくて物資が入ってこないからか? 

南側に戻ってカフェで昼食を食べた。薄いピタ生地のようなものの上に餃子の具っぽいものが載ったものと、豚肉の入った揚げパンを食べた。物価が安くて、お昼ご飯に友人と二人で食べたパン4つ+ジュース2缶で6ユーロくらい。カフェに入ってコーヒー1ユーロくらい、アイスクリーム2ユーロ弱くらい。飲食物の物価は安い。電化製品は輸入品なのもあって高いらしい。

キプロス在住の友人が車を出してくれたので何の苦労もなかったが、足がないと街中の観光は大変だろうと思った。アーバスっぽいものは時折見かけた。ドイツ人に人気でツアーが多く組まれているらしい。

 秋に近づき夏の厳しい暑さはマシになってきたとはいえ、真昼間はサングラスが外せない程度に太陽が眩しく、日焼け止めをしないと危ないくらいには暑い。ノースリーブのワンピースを着ていたが腕がひどく日に焼けそうで腕に日焼け止めを塗ってカーディガンを着ていた。風は吹くので建物の中に入るととても涼しい。夕方19、20時くらいに日が沈む。

 

9/30(土)サルミス遺跡とファマグスタ

北キプロス領の東の海岸へ行った。道すがら寄った博物館には先日街の博物館で見たような土器や像が展示されていた。ここにも一切の解説はなく、こちらの博物館の特徴なんだなと思う。チケット売り場のおじさんに子供と思われ大人の料金を払うのを何度か確認された上、何を思ったのか不明だがDVDをくれた。

 

サルミス遺跡に到着。前日の博物館で少し解説を聞いていたのでとっつきやすかった。ローマ時代のジムと併設された浴場、観劇をするシアターがあったらしい。実際に中に入れ観覧できる。屋根のない海の風に吹きっさらしの場所なので数年内にもっとボロボロになってしまうのではと心配にはなった。シアターの観客席はいまだにミュージカルなどで使われているそうな。

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同行者の一人が海で泳いでいる間、そのビーチのそばのカフェで昼食。友人は鯛の丸焼きと、私はラムチョップを食べた。こちらではテーブルでシェアはせずワンプレート一人分で出てくるのが主流だそうな。結構一人分が多いのでシェアしてもいいくらいの量はある。

最後にファマグスタに行く。城跡都市。ここは観光地化されていて、遺跡+レストラン街+お土産屋街といった感じ。昔の城壁に登ることができて、海を見渡せて景色がいい。が、城壁に登る階段が急なので足元注意。ここにたどり着くまでに砂嵐が起きていて東側は少し砂漠っぽい気候なのかなと思った。

夕方5時には家に戻ってゆっくりくつろげたのが良かった。

時差6,7時間?時差ボケもあって朝5時頃に目が覚めて夜10時には寝るような生活をしていた。

 

10/1(日)海でカフェ。

平日でも全体的にのんびりしている街の雰囲気が完全に休みモードに。

キプロスの南の海岸へ行った。ローマ?ギリシャ時代?の遺跡を見た。

海辺のカフェでゆったりした時間を過ごして帰宅。ラルナカへ行こうかという話もあったけれど疲れるので次があればその時にということに。

 

今回の旅程ではその後フランスへ移動するのでパリCDG(シャルルドゴール空港)へ行った。EU間の移動で入国審査をしなくていいのがとても新鮮だった。